2019年10月23日、Googleが量子超越を実現したという論文を公開
[https://www.nature.com/articles/s41586-019-1666-5]し、量子コンピュータの歴史に新たな1ページが刻まれた。
「量子超越」は、量子コンピュータの歴史における大きな一歩である。Googleの研究チームは、最速のスーパーコンピュータを使っても1万年かかる問題を、Googleの53量子ビット(qubit)の量子コンピュータは10億倍速い、200秒で解けることを示したという。
今後、Googleが示した量子超越性に対して様々な角度から検証がなされていくだろう。量子超越性は、物理学及び計算科学の歴史の1ページに刻まれるべきマイルストーンである一方、量子超越性や量子コンピュータの実用化についても、様々な憶測や誤解が広まっている。
この記事では、Googleが示した量子超越性について前編と後編の2つのパートに分けて解説していく。
前編では、量子超越性を実証するための基本的な考え方、量子超越を達成した意義について紹介する。
後編 [/google-supremacy-2/
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